バルサミコの意味はイタリア語で、Aceto Balsamico(アチェート・バルサミコ)
と呼び、「芳しい」若しくは「芳香」の意味を持っています。
殺菌作用に優れた酢であるため、元は薬用として評価が高い品でした。
17世紀には、うがい薬にしたり、強壮剤、養毛剤として、また疫病、特に
ペストに対する予防効果が高い媚薬として愛用されました。
バルサミコは、一般のワインヴィネガーとは全く質の違うものです。
ワインヴィネガーがワインを発酵させた物に対し、アチェート・バルサミコは、
ブドウ液を煮詰めて酢酸発酵させた物です。
典型的にイタリアのエミリア・ロマーニャ州のモデナ地方で生まれた
アチェート・バルサミコは、公爵の酢と言われ王族と一部の貴族の間で高級食材として愛用されて来ました。
次代を経て除々に一般家庭に広まり、日本にはフランス料理の普及と共に知られて来ました。